人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2010.6.7 近況   

 6月5日(土)・6日(日)は、有楽町フォーラムで、産業カウンセリング第40回全国研究大会に参加していました。(社)日本産業カウンセラー協会創立50周年記念の盛大な大会でした。
 私は昭和61年に会員になりましたので、23年間という時代の中で、カウンセリングを学び続け、カウンセリングに救われ、カウンセリングで人に関わらせていただいています。
 私の恩師の方々は協会の草創期からの方で、現役を退かれたり、お亡くなりになりました。恩師のお1人は梅田正子先生、私がうつ状態になった29歳から35歳の出産で協会の世話人から遠ざかるまで、毎週毎週のカウンセリング実技指導と、逐語検討会で多くのことを学び体で覚えさせていただきました。
 全くの自然体な雰囲気、その顔つき、そのしぐさ、その一言、全てが、私はその時には気づいていませんでしたが、毛穴から私への指導として伝わり、今の私を育ててくださいました。小柄で、楚々として、ふっと冗談を言うとけらけら笑われ、そして、意見する時は厳しくストレートに指摘してくださいました。
 戦後の混乱の中での結婚のこと、日常生活のこと、きさくで、黙っていても、居心地の良い何の気遣いもなくていい時間が過ごせました。
 うつ状態から抜けられなくてもがいている私をよ~く観ていてくださって、ある日の講座の昼休み、私が自分のことを話していると、静かにお弁当を食べていらした先生が、ふとお箸をとめて、私に「待ってあげなさいよ」と言われました。
 私は、この言葉に救われました。「自分を待ってあげる」と言うことを、先生はその一言で、私に教えて気づかせてくれました。もっと頑張らなくちゃ、前みたいな自分に早く戻らなくちゃ、と焦っている私に、大事なことが見えてきた言葉でした。
 それから20年近く時が流れ、私はここにこうして生きています。先生、自分を待ってあげられました。先生の一言で、同時に、私は人を待つことを知ることができたように思います。
 他にも尊敬の思い溢れる先生方のたくさんの思い出は、また。
 協会50周年の時にあたり、「カウンセラー」という名に真に相応しい、遠き彼方にいらっしゃる恩師に、最大の感謝と尊敬を捧げます。
2010.6.7 近況_d0027507_15594581.jpg
受付ボランティアをしました。皆様をお迎えし、自己研鑽に励まれ駆けつける姿に感動していました。私も、皆様に恥ずかしくなく同志と言えるよう、自己成長の道を石にへばりついても歩んでいきたいと思います。
2日間、ご一緒に学ばせていただき、ありがとうございました。

by kireijuku | 2010-06-07 15:59

<< 2010.6.14 10日(木... 2010.6.3 青葉濃く風そ... >>