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2010.5.31 芭蕉   

 最近、夜、寝ようとすると、ふいに、芭蕉さんについてテーマがやってくることが多くなりました。特に専門的な勉強もしていなく、両親が俳句好きだったので、素人で遊びで詠むくらいです。
 ただ、昨日の晩はベッドの中で、色々な芭蕉さんとの思い出が湧いてきてびっくりしました。

 小学生の頃、旅行に行くと「ペナント」と言う、三角形のご当地ポスターのようなものが当たり前に部屋に飾ってありました。今でもあるのかなぁ?旅の定番のお土産だったように記憶しています。
 姉と二段ベッドで寝ていた部屋に、ペナントが何枚か貼ってありました。

 その中で「五月雨をあつめてはやし最上川」と書かれ、川と緑の絵が描かれたペナントがお気に入りで、いつも見ていました。
 さみだれ、と読むことを知った興味もありましたが、何でだか「五月雨をあつめて青し最上川」という句もあることを知り、この違いは何?どっちが正しいの?なぜ?という謎解きのような気持ちでいました。正しいか間違っているかしか、思考ができませんでしたが、俳句の謎にチラッと幼心に触れたのでしょうか…。

 幼稚園時代に、母の真似でお裁縫が大好きでした。もうちょっと大きくなって、スカーレットちゃんやバービーちゃん人形の洋服を手縫いでせっせと作るのが大の楽しみでしたが、幼い頃は、小さなキューピー人形が相手でした。あの体型の服を縫っていると、頭の帽子は四角い頭巾、服は袈裟のようなものに。まるで、芭蕉さんが旅に出た装束のようなものだったのです。それを何色ものはぎれで手縫いしては着せ替えて、夕食後は1人遊びしていました。
 
 つい最近、引越しの際に30年弱ぶりに出てきたので、はずかしさのあまり破棄したのが、短大の卒論で書いた「野ざらし紀行」についての文章です。私はいったい、なぜ、芭蕉さんを卒論に選び、書いたのか?全く記憶になく、全く忘れていました。

 芭蕉さんは、今、私に、何を伝えにきてくれているのかなぁ、というのが、最近の私のテーマです。きっと「意味」があり、未来をデザインするきっさきなのだと思います。
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by kireijuku | 2010-05-31 10:07

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